以前、桜川ヒロ『完璧主義男に迫られています』を読んだときに「結構おもしろいじゃん、恋愛小説」と堂々書いたわりに、あれからやっぱりまったく読まないので、人はどうしたら恋愛小説を読むだろうということをわかばと協議した結果、2つのソリューションが生まれたのでご報告します。サムネを見ていただくとわかるとおりふざけています。大丈夫問題ない。なぜならこれが平常運転だから。

 

 

 

 

恋愛小説をまったく読まない人のための恋愛小説を考えようのコーナー。

わかば
(拍手)

(拍手)

わかば
久しぶりの企画記事。

お待たせしました、今回も楽しく考えていきましょう。

わかば
よし。

 

 

 

興味がない理由を考えよう!

わかば
恋愛小説って、まぁ、あんま読まんよね。

読まない。男の人が読んでるイメージもあまりないなぁ。

わかば
なんでかね?まずはここを解明しないと。

私たちはなぜ恋愛小説を読まないのか

 

わかば
麦は一切読んだことないの?

いや、ないことはないけど、他のジャンルと比べると圧倒的に読んでない。

わかば
恋愛小説はどういうときに読む?


わかば
ざっくりね。

春になるとね、あの、キュンキュンしたくなるの

わかば
(笑)

「キュンキュンしたいなー」って気持ちになるんですわ。

わかば
そうすると「恋愛小説読もう」みたいな。

そう。キュンキュンしたくてしょうがないから恋愛小説読んじゃう

 

わかば
つまりあれだ、恋愛小説を読まないのはキュンキュンしたくないからだ。

他人の恋愛に興味がない、と。

わかば
逆説的に考えればよ?

日常的にキュンキュンしているから結構ですという可能性も。

わかば
ああ、足りてるパターンね。

他人に興味ない説おなかいっぱい説

わかば
なるほど。

 

わかば
この2パターンの層に対して需要のあるものを考えればいいのでは?

 

 

 

他人に興味がない人のための恋愛小説を考えよう!

わかば
他人の恋愛に興味のない人にはさ。

うん。

わかば
その人の恋愛そのものを小説家が書いてあげればいいじゃん?

(笑)

わかば
オーダーメイド。あなたの恋愛を小説にします!

 

わかば
「あなたが一番キュンキュンした恋愛ってどんなでした?」みたいなのを、もう、きっちりヒアリングするの

(大爆笑)

わかば
「出会いは?」「どこまでいきました?」もう根掘り葉掘りなんでも訊くよ

取材力に定評のある作家がね。

わかば
取材力に定評のある作家がもうね、懇切丁寧にヒアリングを行ったうえで、完全再現の恋愛小説が。

ノンフィクション恋愛小説があなたのもとに。

わかば
ああそこはね、ユーザー様のご要望に応じてちょっと尾ヒレをつけたりも全然やぶさかじゃないよ。

フィクション味を足してもいいよと。

わかば
あのときこうしとけばよかったなーみたいなところも全然修正するよ。

オーダーメイドだものね。

わかば
「このとき彼女にビンタされたんですけど小説ではビンタかわしてください」

「なんならキスしておいてください」

わかば
かわした拍子に…キスしてください!」みたいなね。

(笑)

 

わかば
そういう無理やりな展開もオーダーメイドならでは。

なるほど、それはいいかもしれないね。

わかば
これだったらあれでしょ、ね、他人じゃないし。

自分だもんね

わかば
ザ・自分。しかも美化された自分。

これは俄然興味が出てきました。

わかば
ほら、これで片方解決でしょ?

うん、だって気になるもんね、自分の恋愛小説

わかば
これね、相当キツいと思うよ小説家側。

ノロケ話を根掘り葉掘りヒアリングする時間はなかなかの苦痛だと思う。

わかば
でも小説家側もさ、オーダーメイド用に取材するうちに「この人めっちゃおもろい恋愛してる」と思ったら「ごめんなさい、これ一般に流通していいですか?」って普通に恋愛小説にして大ヒットさせてもいいのよ?

有名人になっちゃうねそのユーザー。

わかば
そうね。

「あ、あの映画化されたアレの恋愛した人ですか!?」

わかば
恥ずかしいですね

(大爆笑)

わかば
(大爆笑)

 

「恥ずかしいですね」の煽りはひどい。

わかば
どんな気持ちでヒアリングされたんですか?

傷害事件不可避。

 

これは完全に需要補ったね。

わかば
他人の恋愛でキュンキュンしたくないという人はオーダーメイドで自分の恋愛を読めということで。

 

 

 

 

おなかいっぱいな人のための恋愛小説を考えよう!

じゃ、次はおなかいっぱいな人にどうアプローチするかだね。

わかば
日頃から恋愛成分が足りている、と。

うーん。

わかば
アレだよね、こう、ごはんで喩えたら。

うん?

わかば
「マクドナルドめっちゃいろんな種類のハンバーガーありまっせみたいに宣伝してくるけど」

うん。

わかば
「俺バーガーキング通ってるからなぁ」

「なんなら今バーガーキングで食べてきたしなぁ」

わかば
みたいな。

ああ。

わかば
「別にマクドナルドいいや」みたいな。

なんでごはんで喩えたの?

わかば
(笑)

(笑)

わかば
わかった、じゃあ蕎麦で喩えるね。

いやそういうことじゃなくて。

わかば
「十割そば…」

その理屈で言ったらごハンバーガーだってごはんじゃないからね?

わかば
そっか、あれパンだ

 

それはさておき、人間の恋愛じゃないものにしたらいいんじゃない?

わかば
え。

対人間の恋愛にはおおかた満足しているわけだから、この人は。

わかば
ああ、そっか。

人間じゃない、まったく予想外のものと未知の恋愛をしたらいいんじゃないかな。

わかば
マーライオンとかね。

え?

わかば
まぁ遠距離だけどね。

なんでマーライオン?

わかば
え?

生きてすらいないし。

わかば
でも口から水出てるよ?

は?

わかば
口から水、出てまっせ?

?????

 

わかば
「あー、人間との恋愛、もうキュンキュンしすぎて飽きたなー」

誰?

わかば
「マーライオン、元気にしてっかな…(遠い目)」

なに?

わかば
そういうこともあるんじゃないかな。

生きてないんだけどね、マーライオン。

わかば
じゃ生きてるマーライオン!

生きてるやつどこにいるんだよ。

わかば
…………。

…………。

わかば
そこは譲らないよ?

いやなんでマーライオンとの恋愛に固辞してるの?

わかば
仕方ない、これは一旦置いておこう。

 

地球にすらないものでいいんじゃないの、宇宙人とか。

わかば
宇宙人

出会ってしょっぱなからまず言葉が通じないという恋愛ハプニング。

わかば
国際宇宙ステーションで偶然肩と肩がぶつかっちゃってね。

(笑)

わかば
パンをくわえた宇宙人とぶつかっちゃって。

え、あっちがヒロインのなの?

 

地球人がパンくわえてないとダメなんじゃない?

わかば
そっか。

宇宙人の住んでるところにパンなんてないかもしれないし。

わかば
そうだね。

宇宙人は宇宙食とかくわえてればいいじゃん。

わかば
もしくは、なんかあれかもしれない、宇宙人だから頭ポコッと開けて栄養とか入れるタイプかもしれない。

ひぇ…。

 

ポコッとやりながら曲がり角まで。

わかば
そうそう、こうやってね。

 

忘れられない出会い。

わかば
ほら、キュンキュンするでしょ?

こうやって走ってきてるんだよね?

 

わかば
うん

気持悪ッ!

わかば
「遅刻遅刻☆」

なにに遅刻してるの?宇宙会議?

わかば
次の宇宙船の電車とかじゃん?

なんて?

わかば
「まもなく電車が発車します」

ああ、銀河ステーション的な。

わかば
ほら、あれでしょ、もうときめきがとまらないでしょ?

急に舞台もファンタジックだしね。なんかね。きれいな景色ですね。

わかば
そうなの。

 

 

 

 

 

解決しました

わかば
いいじゃん、もうこれ2つのソリューション提供だよ。

というわけで結論の発表です。

 

これでもっとたくさんの人が恋愛小説を読むね。

わかば
うん。

というわけで、こちらからは以上です。

わかば
それではまた来週。

バイバイ!

わかば
マーライオン!

置いておいたマーライオン持ってくるな。

 

 

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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。