今年も夏がやってきたので、人間から幽霊まで広範囲にまんべんなくこわいビビリの麦と人間も幽霊もフリーフォールも虫も雷もなんでも大丈夫というわけわかんない鉄人(わかば)がこの夏もっともこわいかもしれない最恐のホラー小説を考えることにしました。私が最近こわいなと思った体験は本記事のサムネイルをつくるときに一応それっぽくがんばってみたけど背景の文字がサイコパスかと思うほどに配置ガタガタで狂気を感じたことです。バランス感覚なくてこわい。よろしくおねがいします。

 

 

 

今夏最恐のホラー小説を考えようのコーナー。

わかば
(拍手)

(拍手)

わかば
いやぁ、前回は恋愛小説でしたけれども。

今回は夏到来!ということで、この夏もっともこわいかもしれない最恐のホラー小説を考えようじゃないかと。

わかば
ホラー小説ね。

 

 

 

ホラーのパターンを分析しよう!

わかば
映画とかだとオカルト系スリラー系、あとパニック系にわかれるイメージだけど、

 

 

 

わかば
なにがおもしろいかなぁ。

最恐のホラー小説なんだから、自分にとってなにが一番こわいかを考えたらいいんじゃない?幽霊、狂人、あとなんか…規模のデカい驚異?の中で自分の身に起きたときになにが一番こわいか

 

 

 

わかば
オカルト系ってあれでしょ、チャッキーくんみたいな。

私の5本の指に入るトラウマをゆるキャラみたいに呼ぶな。

わかば
あと貞子とかサダオとか。

阿部サダヲは人間だよ

わかば
ああ、じゃあ阿部サダヲはスリラー系だ。

俳優だよ。

 

 

 

わかば
無所属の阿部サダヲね?

出馬するんですか?

わかば
なるほどね。

なにノートのぞきこんでるの?書かないよ?

わかば
(笑)

 

 

 

主役を決めよう!

一番こわいのはやっぱオカルト系かなぁ。

わかば
オカルト。

対人間なら、曲がりなりにも同種族だし、なにかしら物理攻撃は当たるわけでしょ?オカルト系は人間じゃないからどう対処していいかわからないし、なにが効果的なのかも想像がつかないから、嫌だなって。

わかば
なるほど、じゃあオカルト系で攻めるか。

 

 

 

わかば
ビジュアルはやっぱり死者っぽいほうがいいよね?

うん、ギリギリ人間の姿保ってるけど完全に人間じゃないぐらいのあのへんが一番こわい。

わかば
あれは?首クルクルまわるやつ。

は?

わかば
こう…(首をガクガクする)。

こだま?もののけ姫の。

わかば
そうそう!10等身くらいのこだま

めちゃくちゃこわい。

 

 

 

わかば
対処法はない

こわすぎません?

 

 

 

 

 

設定を決めよう!

わかば
178cm68kgぐらい。

え?

わかば
体脂肪率は、

考える設定そこなんだ。

わかば
体脂肪率は3%

ボクサーかな?

わかば
対処法はない

詰んだ。

わかば
あとシックスパック。

 

 

 

わかば
で、定期的に首を…ガクガクガクガクッ!みたいな。20秒に1回くらい

最強にして最狂。

 

 

 

名前を決めよう。

わかば
首カランコロン」。

ガクガクしてるのに?

わかば
東京首カランコロン」。

なんでちょっとバンド風味出したの?

わかば
危ないね。

ね、だって、いるもんね

 

 

 

 

わかば
じゃあ「首ガクガクおじさん」。

おじさんだった。

わかば
41歳くらい。で、たいていは複数人で行動してる

ひぇ…。

わかば
最小でも10人規模。多いときは50人くらい。

数のバラつきがすごい。

 

 

 

 

 

 

ストーリーを決めよう!

わかば
主人公が、たとえば会社から帰ってくるでしょ?

うん。

 

 

 

わかば
「あーあ、今日も遅くなっちゃったなぁ。遅くなっちゃったから近道して帰ろう」

お、ホラーの出だしっぽい。

わかば
いつもと違う道で帰ってるの。

うん。

わかば
で、まぁ、お墓の横とか通るわけよ。

あるある。

わかば
「あ、ちょっとコンビニよってこ」

ん?

わかば
コンビニよって、ビールと枝豆買って。

その描写いる?

わかば
お会計は、まぁ460円くらいかな?

その描写いる?

わかば
で、コンビニ出て、家に帰るわけよ。

ねぇ、そこまでの描写いる?

わかば
ガチャッとドア開けるでしょ?そのときに、いるの、30人くらい。

せまいわ

 

 

 

主人公は一人暮らし?

わかば
うん。

じゃあワンルームに30人でしょ?

わかば
うん。

壁沿いにならんでも1周するぐらいはいるよね?

わかば
うん。

ドア開けようとしたら背中じゃん、まず。

わかば
ね、こわいよね。

いや、だからまず、ドア開かないじゃん

わかば
こっわ。

 

 

 

そもそも首ガクガクおじさんはどうやってこのワンルームに入ってきたの?

わかば
自然発生

自然発生してたまたま今回30人規模だったと。

わかば
そう。

個室便所に20人規模で自然発生しちゃったらどうなっちゃうんだろう。

わかば
真夏。

急にはじまる。

 

 

 

わかば
小学生たち遊んでます。一人の少年がサッカーの途中にね、「ごめんトイレ行きたくなっちゃった!」

ありがち。

わかば
「なんだよ小便かよぉ~早く行ってこいよ!」

ん?

わかば
「わかってるよ!///」

その描写いる?

わかば
「ホント、あいつはすぐ小便行くんだからなぁ~」

その描写いる?

わかば
バーッて走っていって。トイレね。きったないトイレ。男子トイレ女子トイレあります。まぁ、そこはね、もちろん男子トイレに入るよ?

ねぇ、その描写いる?

わかば
で、小便小便…と思ったけどちょっとおなかも痛くなってきちゃった。やっぱ個室入ろうかなーと思って個室入ろうとしたら、個室の中にいるの、20人くらい。

だからそれはどういう状態で収まってるわけ?

 

首ガクガクおじさん
…………!(首ガクガク)

 

都合が悪くなるとすぐ首ガクに逃げるKGガクGガクOおじさん

わかば
あとは呪い的な要素を入れればそれっぽくなるか。

禁忌を犯すと首ガクガクおじさんが出てくる、的な?

わかば
そうそう、そういうやつ!

昔は「このメールを開いてはいけない」みたいなチェーンメールとか流行ったりしたけど、今の時代これにあたるものってあるかな。

わかば
アプリじゃない?

呪われたアプリ

 

 

 

わかば
呪われたアプリをインストールすると恐怖の首ガクガクおじさんがあらわれる。…そんなウワサを聞いて、こわいもの見たさでアプリを入れてしまうわけよ。主人公はお調子者の大学生かな。

うんうん、男子大学生っぽい。

わかば
お調子ガールでもいいよ。

なにそれはじめて聞いた。

 

 

 

わかば
お調子ガールが友達に煽られるの。

よくあるパターン。

わかば
「〇〇ちーはぁ」

チーカマみたいなあだ名してんな。

わかば
マルチーズはぁ」

マルチーズだった。

 

 

 

 

わかば
「マルチーズはぁ、なんかそういうこわいものとかニガテそうだよねぇ~」

ダックスフントとかが言ってるのかな?

わかば
「は?マジそんなことないし。ウチいけるし全然」「じゃ、あれインストールしてみろし」「やってやるし。マジ鬼インストールだし。今日の夜見ておけし」

会話が女子高生なんですが。

わかば
で、インストールしちゃうわけ。で、アプリを開いたが最後…いるの、30人くらい。

うん、そうか。

わかば
疲れないで。

 

 

 

結論が出ました

わかば
どう、こわかった?

マルチーズがどうやってアプリを使うんd

わかば
ああ、まだこいつがいることによってどういう被害が起きるかがわかってないんだ。説明するね。首ガクガクって音を聞いた途端自分も首ガクガクおじさんになってる

パンデミック。

わかば
「あれ、なんの音だろう?」自分の首がガクガクしてる音なの。

首ガクガクおじさんがあらわれた瞬間に両手で一旦おじさんの首を抑えておくというのはダメなの?首鳴らさせないように。

わかば
触れない

なんで触れないの?

わかば
実体がない。

いやさっき背中でドア開けられなかったじゃん。

わかば
え、でも触れない。

…………。

わかば
…………。

バカにしてんのか?

わかば
(笑)

 

 

 

わかば
あとなによ、職業とか決めたらいいの?

え?

わかば
元清掃員

ボクサーじゃないんだ。

 

 

 

 

首ガクガクおじさん
…………!(首ガクガク)

 

だそうです。

わかば
疲れないで。

 

 

 

ということで、途中からツッコミに疲れてどうでもよくなってしまいましたが、今夏最恐のホラー小説はその音を聞いたが最後あなたの首も鳴りはじめる――恐怖の首ガクガクおじさんに遭遇してしまったOL、男子小学生、お調子マルチーズガールの逃走劇を描いた『首ガクガクおじさん』に大決定!角川ホラー文庫あたりで刊行されたのちB級映画化され、あれよあれよというまに例の『カメラを止めるな』的にバズるんじゃないでしょうか。公式がPRを兼ねた「あなたの首ガクガク動画を大募集!」みたいな企画をもちろんやる。最優秀賞に輝いた応募者には頚椎とか痛めてると思うのでフェイタスとかそういうのが贈られます。たぶんね。こちらからは以上です。

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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。