『肉小説集』(坂木司 著)
2015年1月22日

こんばんは ヘ(゚∀゚*)ノ
今日は本のおはなし。
坂木司さんの小説『肉小説集』を
 やっと読了しました(1週間ぐらいかかった?)
タイトルを見てのとおり、
 肉(豚肉)を扱った短編集でございます。
坂木さんといえば、
 『青空の卵』でデビューして以来
 “日常ミステリー”を多く書かれていますね。
 『シンデレラ・ティース』大好きです(*´σー`)
こちらは趣向を変えて(?)
 ミステリ要素のない“日常”小説なのですが。
部位(パーツ)も人生も、味わいはそれぞれ違うのです。
帯の文句を見て納得しました。
 それぞれのおはなしが確かに味バラバラだww
1話目から順にふりかえりましょう(^-^)/
武闘派の爪先:
 豚足って珍味じゃないですか、
 それを見事に体現しているというか( ´ー`)
 読後ふりかえってみてもこれだけ異様に目立つ。
 『短劇』を彷彿とさせる坂木節は確かにありました。
 ありましたが、ここでは、それはこのおはなしだけ。
 いや待てよ…あえてその「珍味」感を狙ったのか?
 感想、は、むしろ私が聞きたいので誰か読んで教えて←
アメリカ人の王様:
悪質な飯テロです(褒め言葉)
 一見否定的に描写しているようでいて、
 読者を確実に空腹にする…恐ろしい子!
 食は人生において欠くことのできないもの。
 それは「人」とつきあうこともまた同じですよね。
 食事を通して主人公の心情「( )」が変わるその描写は、
 そんなことをしみじみ思わせてくれます…でも、でもね。
 飯テロに屈して翌日の晩飯しゃぶしゃぶになったよ坂木さん←
君の好きなバラ:
 食べものには“食べ頃”や“旬”があるように、
 小説にもまたそれは存在すると思うのです。
 たとえばここでの主人公は中高生(だろう)。
 中高生を経験してきた私には当然彼の気持ちがわかる。
 当時これを読んでいればあるいはもっと共感したのかな。
 けれど私も今では20代、そうすると、違うものも見えてくる。
 おはなしの中から垣間見える、あれは、「家族」の気持ち。
 読む「そのとき」で思うことは変わってくるんじゃないかな。
 「親」と「子供」の中間のようなこのときに読めてよかった。
肩の荷(+9):
 母と子のおはなしを読んだあとは、
 世の働くパパたちの番です!(`・ω・´)
 今年アラサーの仲間入りする私にはわかる。
 パパたちに忍びよる 「 加 齢 」 の 恐 怖 ←
 そして歳を重ねるごとに実感するのが「若者」との接し方。
 私も、もう最近は制服着た子たち見るだけで、怖いですww
 だけどこのおはなし読んだらきっと思うことがあるはずです。
そういうおまえの背中を、あいつらは見てきたんだよ
胸にきました、歳を重ねるごとにこの言葉は、くる気がする。
魚のヒレ:
 とてもとても「大学生らしい」おはなしだと思いますww
 本能のままに動いてる感も中身のない話もThe大学生。
 三大欲求というように、食欲・性欲・睡眠欲は生命の源。
 そう、こんなときでも、「食」はよりそってくるんだねww
 だから私は最後の「ぐわっ」は純粋に眠気だと思うんだ←
 本人は「R指定」って言っているけれどね、あれ、どういう意味なんだ。
ほんの一部:
 坂木さんの意図はわからない。
 だから違っていたらごめんなさい。
 だけどどうあがいても私には彼(主人公)が
 犯 罪 者 予 備 軍 に し か 見 え な い。
 もはやハム(肉)を食べるとか完全に「それ」的な意m(略)
 傷口を舐めるって発想がなんというかツボです、ふふww
 一緒に絆創膏買いに行くとか他に方法はあったはずだ!
 血の味=生ハムの味に変換するあたりもまた犯罪者スキル高い。
 まさかこの一件が彼が犯罪者になる要因の「ほんの一部」に…?
 ならないことを、ね、ええと、まぁその、祈りたいですよね!(震え声)
要領を得ない感想となってしまいましたが(;´ω`)
高校生の頃から好きな作家なので、
 興味を持っていただけたらうれしいです。
 オススメは「アメリカ人の王様」と「肩の荷(+9)」かな!
長々書いてしまいましたがこれにて。