先日、ゲーム「ペルソナ5」をクリアしました。

 

前情報の段階ではイマイチ惹かれるものがなく、人に誘われる形でプレイしはじめたくせに、いざはじめてみると主人公や他キャラでは第一印象が一番「(前髪が)ないわぁ…」だった春ちゃんの印象が大きく変わり、終わってみればP4Gよりも好きになってやんの。なんだ、パッケージデザインが個人的にハマらなかっただけか。

 

主人公のペルソナがかの有名な怪盗紳士「アルセーヌ」だったり居候先となる喫茶店の名前はその作者の「ルブラン」だったりと、文学をはじめ神話、妖精、伝承も元ネタになっていて。さらにはSNSやマスコミ等にあらわれる大衆心理。社会からはみだした人々をとりまくレッテルや信念。最後に大きく立ちはだかる現代的かつ哲学的なテーマ。自分の興味にズドンと的中する要素ばかりだったので、当ブログを読んでみて趣味や感覚が似ているなぁと思っていただける方には強くオススメしたい作品。

 

そんなわけで、今回はクリア記念に「ペルソナ5」をプレイしていて個人的にテーマが似ているなと思った小説を5冊、独断と偏見とあと勢いでまとめてみました。各紹介の末尾にはゲームシステムに則って読後に上がりそうな人間ステータスも記載。計画的な自分磨きの参考にぜひ!

 

 

 

読んでない本、片付けちゃどうだ?

何を読もうか…

 

>『白ゆき姫殺人事件』
『犯罪』『罪悪』
『僕はお父さんを訴えます』
『カンニング少女』
『なにかのご縁』

 

 

 

『白ゆき姫殺人事件』(湊かなえ 著)

プレイしているときにまっさきに脳裏をよぎったのがこの作品。怪チャンやアイキャッチで流れる大衆の会話がまさに本著の大衆のそれ。

 

怪盗団と同じように、とある殺人事件の容疑者として浮上した女性がメディアやネット等による情報の錯綜によって天使にも悪魔にも仕立てあげられていく、現代の大衆の心理を臨場感たっぷりの工夫で魅せるミステリー小説。2014年に映画化されこれもよかった。パンフレットの出来がよくてたまに見返しています。小野恵令奈さん演じるエミちゃんは腹立つくらい自然で愛嬌があって好きなんだよなぁ。

 

 

謎めいた容疑者から怪しげな魅力を感じる…

 

~♪♪♪

 

読むとたぶん魅力が磨かれます。

 

 

 

『犯罪』『罪悪』(フェルディナント・フォン・シーラッハ 著 / 酒寄進一 訳)

 

「ペルソナ5」に関する掲示板のやりとりでは上記まとめが興味深かったです。

 

ネタバレ回避のため個人的な考察や意見は書かないようにしますが、パレスやメメントス内で対峙する人々の中には、もっと背景を知る機会があったらもしかしたら理解できる相手もいたのでは…とつい思ってしまうキャラもいて印象的なエピソードも多かった。

 

万人に理解される方法ではないかもしれないけれど、自身の信念や正義でもって“悪人”を改心させる――。正義を多角的に見つめたものが怪盗団だとすると、こちらは罪や悪を多角的に見つめた小説といえるかもしれない。こちらは当ブログにも感想記事があるので参考にどうぞ。

 

『犯罪』の感想記事はこちらから。
『罪悪』の感想記事はこちらから。

 

 

犯罪の実態に詳しくなった気がする…

 

~♪♪♪

 

読むとたぶん知識が磨かれます。

 

 

 

『僕はお父さんを訴えます』(友井羊 著)

随分前に読んだ小説なので記憶がおぼろげではあるものの、私にはゲームをはじめてわりとすぐにジョーカーがこの小説の主人公・光一と重なって見えました。確固たる想いを秘めているというか。正義のためにリスクを背負っているというか。

 

物語に裁判が関わってくるという点でも、なんだか2人には似たものを感じますね。

 

???「私はどうなの!?」

 

どこからか某美人検事が机を叩く音がする…!

 

 

信念を貫く少年の姿から勇敢さが伝わってきた…


~♪♪♪

 

読むとたぶん度胸が磨かれます。

 

 

 

『カンニング少女』(黒田研二 著)

高校生が数人集まってなにやら企んでいる、このドキドキワクワクな感じを味わえる1冊。

 

内容は「ペルソナ5」よりは平和で現実的。友人たちの力を借りて少女がなんと大学入試でカンニングをするという学生の頃に誰もが一度は妄想した(かもしれない)コンゲーム小説です。先に言っておくと机の中にじゃべる猫は隠れていません

 

主人公・玲美のカンニングに協力するのは、優等生の愛香、機械オタクの隼人、陸上部の杜夫。怪盗団に変換すると真と双葉と竜司かな。玲美は個人的には春ちゃんで脳内変換余裕。まぁ双葉で変換すると隼人の性別が変わってしまう点に関しては――、

 

???「掲示板、煽っといた!」

 

某怪チャン管理人が仲間になりたそうにこちらを見ている…!

 

 

少女たちは監視網の中を器用にかいくぐっていく…


~♪♪♪

 

読むとたぶん器用さが磨かれます。

 

 

 

『なにかのご縁』(野崎まど 著)

序盤のジョーカーとモルガナの現実世界における生活の様子を見てピンときました。私このちょっと図々しいペットどこかで見たことある――

 

「そう嫌な顔をするな。悪いようにはせんから、しばらくお前んちに置いておくがよかろう」

 

あ、むしろモルガナより上から目線だったこのうさぎ。

 

人の縁を切ったり結んだりできる不思議なうさぎさんとの大学生活。ただし本著の主人公・ゆかり君はジョーカー以上にこのモフモフにふりまわされるのであった。

 

 

青年とうさぎの交流に心があたたまった…


~♪♪♪

 

読むとたぶん優しさが磨かれます。

 

 

 

有意義な時間が過ごせたな

以上、「ペルソナ5」が好きならきっと楽しめる小説5選でした。通学途中の電車内や学校の図書室、喫茶店、自習中などで有意義な時間が過ごせそうな本は見つかりましたか?

 

プレイしていて意外と共通するテーマの小説に心当たりがあったから今回このような特集記事を(勢いで)作ってみましたが、私はむしろこれをきっかけに倫理や集団心理に興味がわいたので、最近ちょこちょこそういうテーマの小説や学術書を読みはじめているところ。

 

みなさんは心の怪盗団のおはなしからなにか得たり惹かれたものってありましたか?今回の特集があるいはなにかのきっかけになればうれs――

 

???「今日はもう寝ようぜ」

 

ダメ押し。

 

2019年4月2日に加筆修正しました。

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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
読んだ小説の感想や考察を書いています。好きが高じて元小説家志望なので、一篇の物語のように心躍る記事が書ければ。ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれます。小説の他に哲学、美術、神話などの学術本も好きです。