著者名「恒川光太郎」の感想記事一覧
  • 人間という化物 -『化物園』感想

    恒川光太郎『化物園』を読んだので、諸々の感想を残しておこうと思う。 ブログに感想を書く、という行為が久しぶりすぎて今までどういうふうにやっていたのかを完全に忘れた。ので、最新記事やランキングからいくつか記事を読み漁ってみたが、作品によって文体が違いすぎる。なに? mugitterって私の知らないところで5人くらい別のライター存在してるの?? 文体といえば、たぶん今回の記...
  • 履き違えている人たち -『真夜中のたずねびと』感想

    『夜市』以来、十数年ぶりの恒川光太郎。Twitterでフォローしている方の「非日常の中に流れる日常に紛れる非日常」という感想に惹かれたので、電子でさっそく読んじゃいました。決して避けて通ることはできない家族の強力なしがらみみたいな部分はバリー・ライガの『さよなら、シリアルキラー』(満園真木・訳)を彷彿とさせたりもしつつ、全体的には罪の根本を問いただす物語なのかなと。加害者にとっても被害者にとっても...
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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。