著者名「貫井徳郎」の感想記事一覧
  • 私は1人の人間についてどれだけのことを語れるだろう -『壁の男』感想

    たとえば、こんなシチュエーションを想像してみる。「あなたが尊敬している人物は誰ですか?」と面接官に問われた私は、適当な名を挙げ、さらに具体的な理由を説明しようとしている。そのとき私は、1人の人間についてはたしてどれだけのことを語れるだろう――。貫井徳郎『壁の男』を読んで最初に浮かんだ感想はそれでした。私は今このときほど他人の人生によりそったことなど、じつは一度もなかったんじゃないか、と。 ...
  • 『ドミノ倒し』(貫井徳郎 著)

    前にも書いたことがありますが、 私は幼少期はまったく読書をしない子供でした。 読書が好きになったきっかけは中学校の朝読書だったんです。 朝読書の制度がはじまるにあたって、 最初に選んだ小説は恩田陸氏の『ドミノ』でした。 何年も前のことなのでさすがに内容はうろ覚えですが、 複数の主人公のおはなしが最後にはひとつにつながり、 読書嫌...
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佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。