著者名「砥上裕將」の感想記事一覧
  • 奇跡とはくりかえされる日常、 現状維持の心理をいう -『7.5グラムの奇跡』感想

    前口径約24ミリ、重量約7.5グラム、容積約6.5ミリリットルの中に宿る光は、この世界の他のどんな場所に現れる光より眩しく思えた。 (P299/L1~2より引用) 2ヶ月ほど前、小説を書いて久しぶりに壁にぶちあたりました。 主人公の〈僕〉はじつはあまり耳が聴こえないことを周囲に隠しているのだけど、私には、耳が聴こえないという経験がない。周囲に耳が聴こえない人も...
  • おもしろかった小説の設定を組あわせたら”個人的に一番おもしろい漫才”もつくれるのか?【2019年版・漫才編】

    【前回までのあらすじ】 2020年も上半期が終わり、めちゃくちゃ今さらになって2019年に読んだ小説の総括をしていなかったことに気づいた佐々木麦こと佐々木麦。例によって相方・わかばを召喚したものの、今回はおもしろかった小説の設定を組みあわせて“個人的に一番おもしろい漫才”をつくろう、ということになってしまう。約1時間のネタづくりを終え、2人は無事“個人的に一番おもしろい漫才”を披露で...

    2020年7月7日

  • おもしろかった小説の設定を組あわせたら”個人的に一番おもしろい漫才”もつくれるのか?【2019年版・ネタづくり編】

    本当にね、今さらなんですけれども。2019年に読んだ小説の総括してなくね?と、このあいだMilanoteにつくってあった「おもしろかった小説2019」というボードを見て思いだしました。ので、例にもよって相方・わかばを召喚します。契約のもと麦が命じる、封印解除レリーズ! 漫才をやろう! ...

    2020年7月7日

  • 熱量がすごい記事まとめ

    読書界のバーガーキングことMugitterの感想記事から筆者本人もドン引く熱量がすごい記事を厳選してまとめました。佐々木麦の人となりやブログの雰囲気が如実にあらわれている超大作ばかりなので、初見さんも常連さんもまずはご一読ください。 笠井がこわい -『よるのばけもの』を考察する(5848文字) たぶんMugitterがハイカロリー読書ブログになりだしたターニングポイント...

    2020年1月8日

  • とある読書ブログの画竜点睛 -『線は、僕を描く』感想

    最近は平藤喜久子『いきもので読む、日本の神話 身近な動物から異形のものまで集う世界』(ホリナルミ・絵)を読んだりね、1~2ヶ月に1冊ぐらい学術書とかビジネス書とか読んでる私なんですけど、いやぁ、先日とんでもないインプットの塊に出会ってしまったんですよ。ご存知ですか?砥上裕將『線は、僕を描く』っていう小説なんですけど。 物語としては、両親を事故で亡くしてから孤独な大学生活を送っ...

    2019年11月14日

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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。