著者名「森川智喜」の感想記事一覧
  • 感想│森川智喜『死者と言葉を交わすなかれ』

    当ブログでは三途川理シリーズでおなじみ森川智喜さんが2020年に上梓された、三途川理シリーズじゃない長編ミステリー。 純粋に三途川理シリーズが好きな私なので正直最初はあまり期待していなかったのですが、結局、後頭部をどちゃくそに殴られた気分です。普通におもしろかった。あたりまえだけど。いや、「普通」ですらなかったな。ミステリー小説であることをフルに活かした1冊だったと思う。森川さんはあ...
  • あれたんていが ないている -『一つ屋根の下の探偵たち』感想

    森川智喜『一つ屋根の下の探偵たち』を読了。当ブログでは“名探偵三途川理”シリーズでおなじみ森川氏による1冊。青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』を彷彿とさせる探偵2人のシチュエーションだけど、あちらがあくまでトリック重視のスタイリッシュなミステリーだとすると、こちらはキャラクターに視点を寄せた人間味があってややクセのあるミステリー。同じコーヒーだけど豆が違うみたい...

    2017年10月31日

  • 東浦の告発 -『バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使』を考察する-

    ※注意※ 本記事では 森川智喜『バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使』 東浦のダイイングメッセージ(3つの点)について独自に考察/解釈しています。 作品の結末等ネタバレになることは書いてありませんが 具体的なページ表記があるなど既読を前提に書かれておりますので 作品既読の方またはこれを承諾する未読の方が読むことを推奨します。 ...

    2017年6月13日

  • 『バベルノトウ 名探偵三途川理 VS 赤毛そして天使』(森川智喜 著)

    森川智喜『バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使』を読了。 緋山回です。 前々作の感想を読んでいただければわかるとおり、 私はこの緋山燃という超不憫な探偵のことが好きです。緋山かわいいよ緋山。 記事を読んだ知人から 「緋山君のことしか書いてなかったよ」と指摘があったので、 今回は緋山への愛をところかまわず叫び散らさ...
  • 『トランプソルジャーズ 名探偵三途川理 VS アンフェア女王』(森川智喜 著)

    ポピュラーなトランプゲーム、神経衰弱。 「神経衰弱」という名前、 子供の頃は神経が衰弱するほどだろうかと その由来を不思議に思ったものですけれど、 先日Twitterでとんでもない神経衰弱を見ました。 その名も「QR衰弱」。 あのQRコードでペアを見つけていく神経衰弱です。 これほど「神経衰弱」の名にふさわしい神経衰...
  • 凡人も名推理がしたい -『ワスレロモノ 名探偵三途川理 VS 思い出泥棒』を考察する-

    ※注意※ 本記事では 森川智喜『ワスレロモノ 名探偵三途川理VS思い出泥棒』を独自に考察/解釈しています。 作品の結末等ネタバレになることは書いてありませんが 具体的なページ表記があるなど既読を前提に書かれておりますので 作品既読の方またはこれを承諾する未読の方が読むことを推奨します。 また、本記事に記載される考察はあくまで筆...

    2017年4月27日

  • 『ワスレロモノ 名探偵三途川理 VS 思い出泥棒』(森川智喜 著)

    今年1月に兄の結婚式があったのですが、 式の演出で出席者にはそれぞれキャンドルが配布されました。 キャンドルの色は新郎・新婦が それぞれの人をイメージして選んだ色だそう。 私は濃いめのピンク色でした。 好きな色の話なんかしたことないのに、 わかるものなんだなぁとびっくりしました。 まぁ、私は兄の好きな色、さっぱりわかりませんけど...
  • 『踊る人形』(森川智喜 著)

    昔から人形が怖くてたまりません。 幼少期のおともだちはシルバニアファミリーでした。 リカちゃんやバービーをねだったことはありません。 人間“のような”目がどうも苦手で…直視できない。 最近だとPepper君(ロボット)もダメです。 まだ実物に出会ったことはありませんが、 画面越しでも恐怖なので実物にはおそらく近づけない。 ...
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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。