月別記事一覧:2017年08月
  • あの頃のワクワクに帰ろう -『ほうかご探偵隊』感想

    倉知淳『ほうかご探偵隊』を読了。ブログ運営の参考にしている某読書ブログで紹介されていて、気になったので手にとりました。「ほうかご」をあえて平仮名にしたタイトルや、小学校が舞台であること、小学生が主人公であることから西澤保彦『いつか、ふたりは二匹』のような子供向けのジュブナイル的な作品なのかなと思っていたら容赦なかった。大人も舌を巻く圧巻の真相。『日曜の夜は出たくない...
  • 黒猫は探偵の象徴 -『黒猫シャーロック ~緋色の肉球~』感想

    和泉弐式『黒猫シャーロック ~緋色の肉球~』を読了。前回の記事にも書いたとおり先日の旅行用にと『サヨナラ、おかえり。』と一緒に購入した1冊です。猫島に行く予定だったので猫の小説を、と手にとったものの、結局フェリーの都合で猫島には行けず活字の猫を堪能するだけになってしまったけれどシャーロックがイケメンでアイリーンが美しかったから許した。 黒猫...
  • 今際の別れは今生の別れ -『サヨナラ、おかえり。』感想

    牧野修『サヨナラ、おかえり。』を読了。先日小豆島へ旅行に行った際、道中で読むのにと行きに購入した小説のうちの1冊でまさにお盆の時期にぴったりなあたたかいゴーストストーリーでした。初読の作家だったので調べてみたら『月世界小説』の作者だそうで。あれちょっと気になってるんだよなぁ。まったく関係ない話だけど『月世界小説』の表紙を思いだそうとすると水森サトリ『でかい月だな』を...
  • 宮沢賢治に想いを馳せる旅の感動と反省

    7月某日、岩手に旅行へ行ってきました。なにゆえ突然の岩手かというとじつは一度は宮沢賢治記念館に行ってみたいなぁと常々思っていたから。トントン拍子で憧れの聖地に立つことになってしまって「え?いいの?本当に?」と戸惑いを覚えつつ本当に行ってしまったので今回は初岩手・宮沢賢治に想いを馳せる旅の感動と反省を記しておきます。 徒歩は狂気の沙汰 某日...

    2017年8月21日

  • existかそれともneedか -『永劫回帰ステルス 九十九号室にワトスンはいるのか?』感想

    若木未生『永劫回帰ステルス 九十九号室にワトスンはいるのか?』を読了。大好きな『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』などを手がける紅玉いづき氏が本書の発売をtwitterで告知していたので、ならば自分の波長にも合うかもしれない、と手にとった1冊。人を選ぶ作品だけど私は結構嫌いじゃないです。 予測不可能な心理学ミステリー 大学に入...

    2017年8月8日

  • 愛をもっとシンプルに -『通い猫アルフィーとジョージ』感想

    レイチェル・ウェルズ『通い猫アルフィーとジョージ』(西村和美/訳)を読了。前作・前々作と感想記事をハーパーコリンズ・ジャパンの営業部の方にtwitterで取りあげていただき、拙筆が知らないうちにNAVERまとめにも使われていたこともあるシリーズ。今作もグッとくる名言だらけでキャットなのにドッグイヤーがとまらなかったので犬派の人にもどちらでもない人にもおすすめです。猫...
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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
読んだ小説の感想や考察を書いています。好きが高じて元小説家志望なので、一篇の物語のように心躍る記事が書ければ。ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれます。小説の他に哲学、美術、神話などの学術本も好きです。