【感想】
  • 笠井がこわい -『よるのばけもの』を考察する-

    !ネタバレ注意! 本記事は住野よる『よるのばけもの』を独自に解釈した考察記事です。作品の結末および深い部分まで引用やページ表記(例 P123/L4)をしながら書いているので作品既読の方またはこれを承諾する未読の方が読むことを推奨します。また、記載される内容はあくまで筆者個人の意見です。以上のことに同意していただける方のみ続きをお読みください。 笠井は...

    2017年4月4日

  • 『よるのばけもの』(住野よる 著)

    先日「アフォーダンス」という言葉を知りました。提供する側から使いかたをaffordする(与える)という意味で、人間と物との関係性を考えるうえでとても重要なことだそう。優れた道具は皆「こう使ってください」という働きかけが明確なのです。 このアフォーダンスを当ブログにも応用しようとブログの方向性や特色、強みなど考えてみた結果、Mugitterとはなんなのか...
  • 『横浜駅SF』(柞刈湯葉 著)

    子供の頃、 家族で出かける“特別な場所”の1つが横浜でした。 私の横浜での思い出は 定番の中華街や赤レンガ倉庫をさしおいてほぼ 山下公園と氷川丸と税関資料館に集約されます。 以前機会があって 中華街やラーメン博物館やコスモワールドなどを まわったときもどこかでは「違うな」と思っていて。 山下公園のベンチに座って ...
  • 『旅猫リポート』(有川浩 著)

    有川浩さんの『旅猫リポート』を読了。 母から「おもしろかった」と勧められた本です。 有川浩さんの作品は、 過去に『3匹のおっさん』『ヒア・カムズ・ザ・サン』を 読んでピンとこなかったんですけどこれは案外読めました。 母娘共通の感想ですが、 エピローグは蛇足だったかなぁと残念な気持ち。 ...
  • 『金曜日の本屋さん 夏とサイダー』(名取佐和子 著)

    このあいだ、 数年前に読んでいたとあるシリーズの最新刊を 文庫版で見つけたのでなつかしさに胸躍らせつつ 読んだんですけど、なんだか、しっくりこなくて。 歳を重ねるごとに 本の趣味もガラリと変わってしまったなぁ、と。 ちょっぴり寂しい気持ちになってしまいました。 そういえば最近は 平積みされた新刊ばかり目で追って、 棚...
  • 『大正箱娘 見習い記者と謎解き姫』(紅玉いづき 著)

    昔から、 どういうわけか紙袋や箱が好きです。 書店へ出かけたときに 買った本を紙袋に入れてもらえたときは デザインに関係なくちょっとうれしいし、 Amazonの箱はいつもなんとなく捨てがたい。 先日も 人からリラックマの皿をいただいたのですが、 リラックマが印刷された箱が捨てられなくて、 用途がまったく思いつかないままとりあ...
  • 『おかえりの神様』(鈴森丹子 著)

    たぬきがゲン担ぎになっているのをご存知ですか? 以前立ちよった神社で知ったことなのですが、 「たぬき」という言葉は「他を抜く」ということで 向上心や商売繁盛のゲン担ぎになっているそうです。 となると、 気になるのは相方(?)のきつねですが 調べてみるときつねにもゲン担ぎがありました。 「きつね」と「きっとね」をかけているみたいで...
  • 『ただいまの神様』(鈴森丹子 著)

    このあいだ、 久々にクレーンゲームで遊んできました。 みなさんはクレーンゲームは得意ですか? 私は可もなく不可もなくといったところです。 獲れる獲れないに関わらずゲームとして純粋に好き。 そのときは かわいいねこのぬいぐるみを狙っていたのですが、 これが700円ほど使ってもどうも獲れそうになくて。 悪あがきみたいに...
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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。