【感想】
  • 『黒猫の約束あるいは遡行未来』(森晶麿 著)

    「指切りげんまん」の起源が 主に遊女のあいだで流行ったとされる 愛を誓う約束だというのは有名な話ですが。 それより「げんまん」ってなんだ…? 気になったのでちょっと検索かけてみたら、 「拳万」つまり“1万回殴られる”ということらしいです。 針1000本飲んだあげく1万回殴られるんですよ。 怖くないですか?迂闊に約束な...
  • 『The Book』(乙一 著 / 荒木飛呂彦 原作)

    乙一氏『The Book』読了しました。 荒木飛呂彦氏原作の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」 第4部の世界を舞台にした小説だそうですね。 原作未読なのですが、 アニメを何話か観たことがあったので 結構軽い気持ちで手にとってみました。 余談ですが4部は実写映画化もされるそうですね…お、おう。 ちなみに作者の乙一氏は 中学時代にそ...
  • 『金曜日の本屋さん』(名取佐和子 著)

    みなさんには行きつけの書店ってありますか? 私の地元は辺鄙なところで、 近所に書店はたった1軒しかありません。 駅前のスーパーの中にある専門店じゃないやつ。 東京創元社の品揃えが スズメの涙なので最近はまるで行っていないのですが、 高校・大学時代は毎週のようにここに通っていました。 金曜日にレジをしていた店員さんが ...
  • 『幻影の手術室 天久鷹央の事件カルテ』(知念実希人 著)

    幸運なことに、 私はこれまでの人生で一度も 手術というものをしたことがありません。 中学生のときに一度、 膝の裏に水が溜まったとかでコブができたことがあり、 水を抜くのに注射を3本ほど刺されたことはあります。 うつぶせに寝て打ったので直接は見ていないし、 麻酔もしたので痛くはなかったはずなのですが、 「やだ!」「怖い!」と号泣...

    2016年11月15日

  • 『侠飯』(福澤徹三 著)

    福澤徹三氏『侠飯』を読了。 前回の高橋由太氏『猫は仕事人』と同時購入したのですが、 普段は読まないジャンルに手を伸ばす回だったようですね。 時代小説に続いて任侠×グルメのW未知の領域に挑戦です。 グルメ×任侠!! 書き下ろし小説! 就職活動中の大学生が暮らす 6畳のワンルームに転がり込んできたヤクザ...
  • 『猫は仕事人』(高橋由太 著)

    猫に鏡を見せてはいけない――。 なんておはなしはご存知でしょうか? なんでも昔、 猫に鏡を見せると化け猫になるといわれていたそうで。 鏡を見ている猫は化け猫だ、 とは聞いたことがあったのですが 調べてみたら上記が正しいみたいですね。 ウチの愛猫は鏡のある私の部屋へ連れていくと、 ときおり鏡に映った自分を凝視している...
  • 『暗黒女子』(秋吉理香子 著)

    高校に進学するとき、 絶対に女子高だけは行かない、と心に決めていました。 私なんか確実にいじめられる!と思っていたからです。 結局共学の高校に進学しましたが、 本が友達の学校生活をエンジョイしたので 女子高でも変わらなかったような気がする。 泣いてません。 ちなみに親友は女子高へ進学しました。 もちろん平穏に過ごし...

    2016年10月15日

  • 『私にふさわしいホテル』(柚木麻子 著)

    中高生の頃は作家になるのが夢でした。 学校から帰ると自室のパソコンをつけ、 ときには寝食も忘れて延々と物語を打ちこむ日々。 今となってはそんな勇気ありませんが、 若気のいたりっていうやつでしょうか、 高校生のときは文学部顧問の勧めでコンクールに応募したり、 出版社にも二度ほど小説を送ったことなんかもありましたね。 大...
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佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。