月別記事一覧:2018年08月
  • 常識破りの美しさ 残り80% -『最後にして最初のアイドル』感想

    草野原々『最後にして最初のアイドル』を読みました。久しぶりに平積みではなく棚差しから見つけてきた1冊。初読の作家です。まずはタイトルに惹かれ、早川書房が出すタイトルっぽくないなと不思議に思いながら手にとるとあら表紙がかわいい。色彩の暴力に圧倒されながらあらすじに目を通すと「実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハードSF」という文字。情報の大渋滞。なにこれは。絶対お...
  • 別々に大切にするということ -『通い猫アルフィーと海辺の町』感想

    レイチェル・ウェルズ『通い猫アルフィーと海辺の町』(西村和美・訳)を読みました。前作『通い猫アルフィーとジョージ』以来約1年ぶりとなるアルフィーとの再会。新刊が出ていたことをじつはまったく知らなくて、たまたま書店で見つけたときうれしさのあまり「おおっ!」と小さく声が出てしまいました。8月の暮れ、夏の終わりに読了が間に合ってよかった。溶けるような暑さの中、行間からそよぐ涼しげな海風が心地よか...
  • 続・釣りをする

    亀仙人 < もうちっとだけつづくんじゃ。 2泊3日の旅程を終えて帰ったあと、汗をかいて疲れをとろう!となにかしらのえげつない香辛料が効きまくった火鍋を食べたんですが、翌日もちろん胃を壊しました。3回くらい吐きました。大型連休中に胃を壊すのはこれで3回目。年々吐くときの手際のよさに磨きがかかってきている。 今回は突然さしこみがやってくるというニュータイプの...

    2018年8月27日

  • 釣りをする

    某日、釣りに行ってきました。 現場に到着したの20時くらいだったかな。私自身は釣りの知識や技術があるわけではなく何度目かのにぎやかしみたいなものでしたが、今回は穴釣りということで、竿の先に鈴をつけて海底に糸を垂らしたまま鈴が鳴る=魚がかかるまでしばらく待機――これを明け方までつづけます。 夏だし夜だし海だしで「涼しいんだろうなぁ」くらいにタカをくくっていたら結構冷えまし...

    2018年8月27日

  • 1年あずけると3万6500円 -『あずかりやさん 桐島くんの青春』

    大山淳子『あずかりやさん 桐島くんの青春』を読みました。読書感想文特集2018年版でも紹介し、まだ記憶に新しい3月読了本『あずかりさん』の続編です。続編があることは知っていて、文庫化するのをうずうず待っていたのですがこのあいだ書店で念願の文庫を見つけたので即購入。積ん読の山でしばらく寝かせることになってしまいましたがとうとう読むことができました。 クオリティーは変...
  • 読書感想文におすすめの小説5選【2018年版】

    毎年恒例、読書感想文特集がじわじわ読まれはじめる季節となりました。学生のみなさんこんにちは。年がら年中趣味で読書感想文を書いている者です。 とはいえ件の読書感想文特集を書いたのは2016年。さすがに情報の鮮度が落ちてきたのでは、という一方的な老婆心から新作【2018年版】を書きました。今回は上半期のハイライトも兼ねるため今年7月までに読んだ小説――しかも刊行年が最近の小説から...

    2018年8月8日

  • ほんとにあった こわいはなしを考える話

    今年も夏がやってきたので、人間から幽霊まで広範囲にまんべんなくこわいビビリの麦と人間も幽霊もフリーフォールも虫も雷もなんでも大丈夫というわけわかんない鉄人(わかば)がこの夏もっともこわいかもしれない最恐のホラー小説を考えることにしました。私が最近こわいなと思った体験は本記事のサムネイルをつくるときに一応それっぽくがんばってみたけど背景の文字がサイコパスかと思うほどに配置ガタガタで狂気を感じ...

    2018年8月1日

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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。