寓話
  • 月のケーキは甘くない!-『月のケーキ』感想

    奇妙な味わいという宣伝文句につられて手にとりましたが、いやぁ、なんの因果か直近で篠田知和基『世界植物神話』なんぞ読んでいたのでハシバミや金曜日がなにを意味するかとか、思いのほかわかるわかる。タイトルは「月のケーキ」だけど含意たっぷりでなかなか甘くなかった。感想ってかもうほとんど考察です。あたりまえのようにネタバレします。 月のケーキ 月の満ち欠けは周期的なものなので...
  • 雨音聞いて、カバの夢を見て寝ます。- 『内なる町から来た話』感想

    初めてのショーン・タン。名前はなんかどこかでチラッと聞いたことあるんですけど、「機会があれば読みたいよね」とエドワード・ゴーリーの絵本に興味持ったときとまったく同じ気持ちを抱いていたら本当に読む機会がめぐってきました。なのでそのうちエドワード・ゴーリーの絵本も読むんだと思います。 図鑑かと思ったよね、最初。絵本なのか掌編小説集なのかわからなくて、まぁ、それは読み終わった今でもさっぱり...
  • 世界は誰がつくるのだろう -『わるいうさぎ』感想

    中島さなえ『わるいうさぎ』を読みました。読みやすそうなページ数と動物たちが主人公という点に惹かれたものの、前に読んだ『いちにち8ミリの。』が今やまったく内容を思いだせないほど自分の肌に合わなかったのでどうしたものかと書店をぐるぐるまわって悩んだ末、結局買いました。今度は私にもジャストフィット。読んでよかった! 「童話集」と見せかけて ラボから脱走した...

    2018年11月10日

  • ぼくはリス きみはだあれ? -『きげんのいいリス』感想

    トーン・テレヘン『きげんのいいリス』(長山さき・訳)を読みました。『ハリネズミの願い』の作者による幻の原点ということで書店で見かけたとき、読もうかな、どうしようかな、独特の世界観だからまとまった感想が書けるかどうか…と悩みながらページをパラパラしていたのですが、結局25Pくらいまで読んでいた。もう買えよ。買いました。 読んだことないけどシャフリヤール王 ...
  • 『深い穴に落ちてしまった』(イバン・レピラ 著 / 白石貴子 訳)

    高校生のとき、自宅の階段から落ちたことがある。リビングから母が飛びだし2階の寝室で寝ていた父が飛びだしてくるほど大きな音をたてて盛大にすっころび、痣もでき、まぁまぁ痛かったはずなのにどういうわけか当の自分は、んふんふ、と、変な笑い声をあげていた。朝っぱらから。 そういえば小学生ぐらいのとき、雨でぬれたコンクリートの上で転んで膝の皮がペロッとむけたときも...
  • 『ハリネズミの願い』(トーン・テレヘン 著 / 長山さき 訳)

    ウチの母はネズミが苦手です。 「ネズミ」と言っただけで嫌な顔をするほど、 ドラえもんレベルで苦手らしいんですけど、 おもしろいことに干支は子なんですよね(笑)。 私がハムスターを飼っているのも平気なようでした。 曰く、 「ハムスターはなんか大丈夫」だそうで。 都会でたまに見かけるような大きなのがダメなのかな。 だけ...
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佐々木 麦 Sasaki Mugi
読んだ小説の感想や考察を書いています。好きが高じて元小説家志望なので、一篇の物語のように心躍る記事が書ければ。ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれます。小説の他に哲学、美術、神話などの学術本も好きです。