本のおはなし
  • 『私にふさわしいホテル』(柚木麻子 著)

    中高生の頃は作家になるのが夢でした。 学校から帰ると自室のパソコンをつけ、 ときには寝食も忘れて延々と物語を打ちこむ日々。 今となってはそんな勇気ありませんが、 若気のいたりっていうやつでしょうか、 高校生のときは文学部顧問の勧めでコンクールに応募したり、 出版社にも二度ほど小説を送ったことなんかもありましたね。 大...
  • 『俗・偽恋愛小説家』(森晶麿 著)

    このあいだ、 念願のペルソナ5(PS4ゲーム)を買ったんですよ。 それに合わせて、 なつかしくなったので前作ペルソナ4Gも 2周目をはじめたんですけど、もう、難しくって。 誰を恋人にするかが。 一度は全クリしている手前、 全員愛着あるしなんなら男性キャラもみんないい子なので。 モロキンでさえもはや一周まわってかわい...
  • 『偽恋愛小説家』(森晶麿 著)

    恋愛小説って読みますか? 私は純粋な恋愛小説って普段まったく読まなくて。 本棚チラと確認してみましたが、 蘇部健一氏『運命しか信じない!』とか『赤い糸』とか、 岸田るり子氏『無垢と罪』ぐらいしかありませんでした。 だけどこれってたぶんどれも恋愛ミステリーの類ですし。 ゴリゴリの恋愛モノ『東京少年』もありますけど、 これも映画のノ...
  • 『本屋さんのダイアナ』(柚木麻子 著)

    本屋さんにいるとなぜかトイレに行きたくなる。 みなさんにはそのような経験があるでしょうか? 私は「なぜか」はわかっていて、 単純にテンションが上がってワクワクしているからなのですが(笑) ウチの母は百発百中、 本屋さんへ行くと必ずまっさきにトイレにむかうんですよね。 しかもこの現象。 正式名称まであるのご存知ですか?...
  • 『古書贋作師』(ブラッドフォード・モロー 著 / 谷泰子 訳)

    2016年7月13日。 東京都内で開催された古書店のオークションにて、 小栗虫太郎の直筆原稿等が出品されたそうですね(※) 小栗虫太郎の作品は私はまだ読んだことがないのですが、 元彼が結構読んでいた作家だったので読書好きとしては このニュースが元彼の耳にも届いていることを願います。 そういえば数ヶ月前にもよそで、 小栗虫太郎を読...
  • 『現代詩人探偵』(紅玉いづき 著)

    小学生の頃、 国語の授業で詩を書く機会があったのですが、 先生にえらく絶賛された詩が1篇ありまして。 果物を1つずつ挙げていくんです。 赤はりんご、黄色はバナナ、緑はメロン…と。 果物を6つ挙げて最後に青いお皿に並べると、 虹の出来上がり!という詩だったと記憶しています。 詩が完成して先生に見せると、 先生は「上手!」と大きく...
  • 『世界が終わる前に BISビブリオバトル部』(山本弘 著)

    今から1~2年前のおはなしですが、 PSVitaのゲーム『ペルソナ4G』をやりました。 このペルソナ4というゲーム。 じつはそれ以前から気にはなっていたものの なかなか実際にプレイするまでの勢いがなく、 長いことやろうかやるまいか悩んでいまして。 最終的に見かねた某人から誕生日プレゼントで いただいたことをきっかけにプレイしたのです。 ...
  • 『奇譚を売る店』(芦辺拓 著)

    正直、古書は苦手です。 Book-offなどの古本もあまり買わないほうで、 図書館などで本を借りることにも消極的です。 潔癖症なんでしょうかね、 大学時代にレポートやらで年代モノの本を利用したときも 日焼けした紙やボロボロになった背を見て「うひゃー」と 触るのについためらってしまうことがよくありました(汗)。 古書に...
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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。