本のおはなし
  • トートロジーまたはマトリョーシカ -『黒猫の回帰あるいは千夜航路』感想

    森晶麿『黒猫の回帰あるいは千夜航路』を読了。『黒猫の薔薇あるいは時間飛行』から書きはじめた歴代の記事を読んでもらえばわかるとおり、黒猫シリーズは毎回内容が高次元すぎて私ごときが感想を述べるのは至難の技なので、「完結」と聞いて惜しむ反面どこかで安堵している自分がいます。…あ…「第1期完結」なの…へぇ…そ、そうなんだ…。第2期がはじまっても感想が更新されなかったときは察...
  • 世界はまるごと教科書だ -『君の知らない方程式 BISビブリオバトル部』感想

    山本弘『君の知らない方程式 BISビブリオバトル部』読了。クライマックスが予想外すぎて「ぬぇ!」みたいな変な声が出たあと衝撃の結末に「ええ!?」と叫ばずにはいられなかった。窓見たら思いっきり開いてたし夜だったので枕に顔突っこんでからもう1回「えーーー!」って言いました。 天然の男の娘ナチュラル・ボーイ・ミーツ・ガール vs 燃える萌える氷...
  • 人肌恋しい読書の秋 -『金曜日の本屋さん 秋とポタージュ』感想

    名取佐和子『金曜日の本屋さん 秋とポタージュ』を読了。先々週だったかな、たまたま立ちよった本屋の平積みで見つけて購入しました。季節は秋へ、ということで、8月暮れに読むのはまだちょっと早いかしら…と思っていたらここ最近やたらと肌寒かったのでなんだかんだちょうどいいタイミング。ポタージュ飲みたくなりました。私はトウモロコシの粒々をはじめ具が入っていないもったりしたのが好...
  • 『金曜日の本屋さん 夏とサイダー』(名取佐和子 著)

    このあいだ、 数年前に読んでいたとあるシリーズの最新刊を 文庫版で見つけたのでなつかしさに胸躍らせつつ 読んだんですけど、なんだか、しっくりこなくて。 歳を重ねるごとに 本の趣味もガラリと変わってしまったなぁ、と。 ちょっぴり寂しい気持ちになってしまいました。 そういえば最近は 平積みされた新刊ばかり目で追って、 棚...
  • 『黒猫の約束あるいは遡行未来』(森晶麿 著)

    「指切りげんまん」の起源が 主に遊女のあいだで流行ったとされる 愛を誓う約束だというのは有名な話ですが。 それより「げんまん」ってなんだ…? 気になったのでちょっと検索かけてみたら、 「拳万」つまり“1万回殴られる”ということらしいです。 針1000本飲んだあげく1万回殴られるんですよ。 怖くないですか?迂闊に約束な...
  • 『The Book』(乙一 著 / 荒木飛呂彦 原作)

    乙一氏『The Book』読了しました。 荒木飛呂彦氏原作の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」 第4部の世界を舞台にした小説だそうですね。 原作未読なのですが、 アニメを何話か観たことがあったので 結構軽い気持ちで手にとってみました。 余談ですが4部は実写映画化もされるそうですね…お、おう。 ちなみに作者の乙一氏は 中学時代にそ...
  • 『金曜日の本屋さん』(名取佐和子 著)

    みなさんには行きつけの書店ってありますか? 私の地元は辺鄙なところで、 近所に書店はたった1軒しかありません。 駅前のスーパーの中にある専門店じゃないやつ。 東京創元社の品揃えが スズメの涙なので最近はまるで行っていないのですが、 高校・大学時代は毎週のようにここに通っていました。 金曜日にレジをしていた店員さんが ...
  • 『私にふさわしいホテル』(柚木麻子 著)

    中高生の頃は作家になるのが夢でした。 学校から帰ると自室のパソコンをつけ、 ときには寝食も忘れて延々と物語を打ちこむ日々。 今となってはそんな勇気ありませんが、 若気のいたりっていうやつでしょうか、 高校生のときは文学部顧問の勧めでコンクールに応募したり、 出版社にも二度ほど小説を送ったことなんかもありましたね。 大...
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佐々木 麦 Sasaki Mugi
読んだ小説についてあれこれ考察するのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。