• 『女王はかえらない』(降田天 著)

    実際に“学園カースト”というものを 体験したのは高校1年生のときでした。 数学の授業中だったと記憶しています。 友人と談笑しているときに(自習でした) たしか初対面の人だったと思うのですが 「二人顔似てるね。えww 姉妹?ww」 と、隣から突然声をかけられたのですよ。 「違いますけど…」とビビり気味で答えているときも 彼とその...

    2016年3月17日

  • 『盤上の夜』(宮内悠介 著)

    半年前くらいのことですが、 ボードゲームで遊ぶ集まりに参加したことがあります。 ボードゲームといえば、将棋、チェス、あとはオセロ、 人生ゲームかモノポリーくらいしか遊んだ記憶がなく、 当時会場に行ったときは結構な衝撃を受けたものです。 おもしろいのですよ。 自分がイメージしたものを駒や粘土(!)を使って 他のプレイヤーに伝えて答...

    2016年2月29日

  • 『天久鷹央の推理カルテⅣ 悲恋のシンドローム』(知念実希人 著)

    たまに、 絶妙なタイミングで本に出会うときがあります。 先日人とおしゃべりをしているときに 話題にした場所が出てくる本だったり。 先日テレビで見かけたニュースと同じ 事件や出来事を題材にした本だったり。 今回もそんな絶妙なタイミングで出会いました。 知念実希人氏『天久鷹央の推理カルテⅣ』読了です。 (※サブタイトル「悲恋のシ...

    2016年2月18日

  • 『花魁さんと書道ガール』(瀬那和章 著)

    2016年2月14日。 現代日本では女性が意中の男性に チョコレートを贈る日とされているこの日、 これまでの平均気温からは信じられないような 20℃前後のあたたかさの中春一番が吹き荒れました。 天気予報によると気温は5月のGW並み。 しかも、13日(19℃)14日(20℃)と週末を過ぎると 15日には10℃とあっというまに寒さが...

    2016年2月14日

  • 『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』(紅玉いづき 著)

    子供の頃からピエロが怖いです。きっかけは父のいたずらだったのですが、あるとき父に名前を呼ばれてふりむくと、ピエロのお面をかぶった父が佇んでいて。 泣きました。 今でもトラウマです。 最近だとSEKAI NO OWARIのDJ LOVEさんのかぶるお面があのとき見たピエロのお面にそっくりなので、テレビ等で見かけるのがちょっぴり...
  • 『二重生活』(折原一 , 新津きよみ 著)

    高校生のとき、 友人と漫画を作ったことがあります。 彼女は絵を描くのが好きだったので、 当時文芸部で小説を書いていた私が 漫画のシナリオを頼まれたのですが、 シナリオをわたしたあと後日友人が 描いてくれた漫画を見て思ったのは、 「あ、ここそう描いたんだ」でした。 一応シナリオを描くときに 自分なりにコマ割りのイメージがあった...

    2016年2月3日

  • 『奇譚を売る店』(芦辺拓 著)

    正直、古書は苦手です。 Book-offなどの古本もあまり買わないほうで、 図書館などで本を借りることにも消極的です。 潔癖症なんでしょうかね、 大学時代にレポートやらで年代モノの本を利用したときも 日焼けした紙やボロボロになった背を見て「うひゃー」と 触るのについためらってしまうことがよくありました(汗)。 古書に...
  • 『建築士・音無薫子の設計ノート 謎(ワケ)あり物件、リノベーションします。』(逢上央士 著)

    高校3年生の夏休み、 学校で開かれた受験対策の勉強会かなにかで 小論文の問題プリントをやっていたのですが、 何年も経ってなお強烈に印象に残っています。 誰が書いたのかも具体的な内容も忘れましたが、 昨今の日本の住宅は外観に統一性がない。 対してヨーロッパあたりには統一性を感じる。 それは彼らが町の景観と歴史ある家を誇りに 思っ...
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佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。