【感想】
  • 『わたしをみつけて』(中脇初枝 著)

    自己紹介が苦手です。 自己分析が苦手といったほうが適切でしょうか。 自分が説明できないのです。 自分がわからないわけではない、と、思います。 何が好きで何が嫌いで…というのはわかります。 ただ、実際に訊かれると、答えられないのです。 好きなものは本当に「好き」と言える程度なのか。 嫌いなものは本当に「嫌い」と断言でき...
  • 『赤い糸』(蘇部健一 著)

    昨日のおはなし。 銀座の書店へ出かけたときのこと。 同行者と「本を1冊買って喫茶店で読んでいこう」という話になり、 されどもなかなかピンとくる小説がなく店内をさまよっていました。 時計を見ると時刻は午後3時。 しまった、かれこれ1時間近く店内をぐるぐるしている。 焦ったすえ、 あきらめて1冊の本を手に取り...

    2015年6月30日

  • 『花酔いロジック』(森晶麿 著)

    雰囲気に酔う、ということが多々あります。 鼻歌を唄っていると突然感極まって涙が出てきたり、 誰かと電車で遠出すると紅潮して饒舌になっていたり、 グループで飲むとたった1杯のカクテルでネジが飛んだり← 思うに、 酒が酔わせるのはあくまで「体」のほうであって。 「心」を酔わせるものが別にあるんじゃなかろうか。 酒には徐々...
  • 『犯罪』(フェルディナント・フォン・シーラッハ 著/酒寄進一 訳)

    あれ、 最近どんよりした作品ばっかり触れすぎ? 6月、このジメジメした季節。 ただでさえ気圧の関係で頭痛になりやすい季節。 積極的に精神を追いこんでいく生活マゾすぎワロタ。 『さよなら、シリアルキラー』 『予告犯』(映画) このどんよりした流れから、 フェルディナント・フォン・シーラッハ先生『犯罪』読了しました。...
  • 『天久鷹央の推理カルテⅢ 密室のパラノイア』(知念実希人 著)

    医療ミステリーでありながらサクサク読めます。 読感は松岡圭祐先生の“万能鑑定士Qシリーズ”のよう。 シリーズ最新刊ですが、 前作までと雰囲気がやや異なる印象を受けました。 前作までは謎と病を結びつけることで事件を解決する 鷹央と小鳥遊の成長していく姿も描かれてきましたが 今回は各おはなし“謎”に力を入れて書かれています。 ...

    2015年6月5日

  • 『さよなら、シリアルキラー』(バリー・ライガ 著)

    娘は父親に似るとよくいいますが、 私もおおよそは父親似の傾向です。 短気なところ。 酒に弱いけれど酒が好きなところ。 クイズ番組ですぐ知ったかしちゃうところ。 なお得はしていない模様(´∀`)笑 ちなみに読書傾向はまったく似ていません。 警察小説好きの父。 東野圭吾好きの兄。 ストーリー重視で雑食の私...
  • 『ラット・ランナーズ』(オシーン・マッギャン 著)

    以前カラオケに行ったときのこと。 メニュー表の中に、 ハバネロソース入りトマトジュースがまぎれた ロシアンルーレット的なドリンクセットがありまして。 確率は1/4(´・ω・`) 協議の結果、 演奏終了時に表示される消費カロリーの数値が 低かったほうが1杯ずつドリンクを選んでいこう、と。 まずは自分のノルマを決め...
  • 『お任せ!数学屋さん』(向井湘吾 著)

    昔から数学が全然できません。 どれくらいできないのかといいますと、 高校時代の中間テストで0点を取ったくらいできません。 2ケタ同士の暗算から怪しいところ。 買いものにはスマホの電卓が必須です。 まぁ、それもはや算数の範囲ですけどね(笑)。 人は自分にはないものを持つ人に惹かれるといいますが、 こんな私が数学小説に惹...
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佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。