ミステリー
  • 『花酔いロジック』(森晶麿 著)

    雰囲気に酔う、ということが多々あります。 鼻歌を唄っていると突然感極まって涙が出てきたり、 誰かと電車で遠出すると紅潮して饒舌になっていたり、 グループで飲むとたった1杯のカクテルでネジが飛んだり← 思うに、 酒が酔わせるのはあくまで「体」のほうであって。 「心」を酔わせるものが別にあるんじゃなかろうか。 酒には徐々...
  • 『犯罪』(フェルディナント・フォン・シーラッハ 著/酒寄進一 訳)

    あれ、 最近どんよりした作品ばっかり触れすぎ? 6月、このジメジメした季節。 ただでさえ気圧の関係で頭痛になりやすい季節。 積極的に精神を追いこんでいく生活マゾすぎワロタ。 『さよなら、シリアルキラー』 『予告犯』(映画) このどんよりした流れから、 フェルディナント・フォン・シーラッハ先生『犯罪』読了しました。...
  • 『天久鷹央の推理カルテⅢ 密室のパラノイア』(知念実希人 著)

    医療ミステリーでありながらサクサク読めます。 読感は松岡圭祐先生の“万能鑑定士Qシリーズ”のよう。 シリーズ最新刊ですが、 前作までと雰囲気がやや異なる印象を受けました。 前作までは謎と病を結びつけることで事件を解決する 鷹央と小鳥遊の成長していく姿も描かれてきましたが 今回は各おはなし“謎”に力を入れて書かれています。 ...

    2015年6月5日

  • 『さよなら、シリアルキラー』(バリー・ライガ 著)

    娘は父親に似るとよくいいますが、 私もおおよそは父親似の傾向です。 短気なところ。 酒に弱いけれど酒が好きなところ。 クイズ番組ですぐ知ったかしちゃうところ。 なお得はしていない模様(´∀`)笑 ちなみに読書傾向はまったく似ていません。 警察小説好きの父。 東野圭吾好きの兄。 ストーリー重視で雑食の私...
  • 『聴き屋の芸術学部祭』(市井豊 著)

    今日は4月1日、 エイプリルフールだったようですね。 私には友達がいないので エイプリルフールの習慣がないので(震え声) 昨日読了した「フール」にまつわる小説のおはなしを。 市井豊さんの小説、 『聴き屋の芸術学部祭』を3月末に読了しました。 え、なにが「フール」にまつわるのかですか? ああこれ〈ザ・フール〉...
  • 『黒猫の薔薇あるいは時間飛行』(森晶麿 著)

    恋をすると女性はキレイになる、といいます。 「綺麗」という言葉は〈美〉を形容する言葉のひとつ。 〈愛〉と〈美〉からは親戚関係のようなものを感じます。 愛を突きつめるとそれは美となり、 美を紐解けばそこには愛が見える。 そういえばどちらも人間特有の概念ですね。 森晶麿さんの『黒猫の薔薇あるいは時間飛行』読了で...
  • 『天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟』(知念実希人 著)

    学生時代から病院が大の苦手です。 もともと人とコミュニケーションをとるのが絶望的に下手クソなので 開口一番に一言で症状を説明したあとはもう「はい」しか言えない、つらい。 診察室で問診を受けるのが恐怖なので、 具合が悪くても自主的に病院に行くことはありません。 実際に行くのはこわいですが、 前回に続いて医療ミステリー読了...

    2015年3月10日

  • 『天久鷹央の推理カルテ』(知念実希人 著)

    今年引いたおみくじは大吉でした。 「体調に気をつけてさえいれば何も文句なし」 現在、この非大吉要素が異様に当たっています。 頭痛・腹痛には週2~3日に1回の頻度で襲われます。 イブと正露丸が私の友達といっても過言じゃないです。 1月は胃腸風邪(疑惑)で数日ベッドと友達。 2月は胃が炎症を起こして(確定)以下...

    2015年3月4日

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Writer
佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。