ほっこり
  • あまくて、つめたくて、やさしい -『金曜日の本屋さん 冬のバニラアイス』感想

    金曜堂シリーズのサブタイトル「夏とサイダー」「秋とポタージュ」ときたので次は冬と〇〇だと思うんだけどココア≫ホットチョコレート>ホットミルク>ミネストローネ≫レモネードの順でありそう。 — 麦 (@BLT691) 2017年9月6日 バニラアイスだった。 というわけで、名取佐和子『金曜日の本屋さん 冬のバニラアイス』を読みました。おい、ドヤ顔で予想していた...
  • 人は誰しもハッピーマンだ -『こちら市役所市民課ヒーロー係です。』感想

    銀南『こちら市役所市民課ヒーロー係です。』を読みました。先日、神保町の書店を何件かまわったのですがそのときに平積みで見つけて「気軽にサクサク読めそう」という理由で手にとりました。実際正味1日でサクサク読めたうえにほっこりもできたので存外によかったです。 萌える公務員ヒーロー! 東京都美守市。この町の市役所には変わった窓口がある。イベントでヒーローアク...

    2018年11月21日

  • 誰かの人生を共有するのは楽しい -『強運の持ち主』感想

    瀬尾まいこ『強運の持ち主』を読みました。ここ最近心がじんわりあたたまるような話がつづいているので、同じテイストのものが読みたいなぁ、と書店を物色しているときに平積みで見つけました。表紙のイラストと色合いがめちゃ好み。瀬尾氏の作品は学生の時分に『図書館の神様』を読んだことがあったかな。まだ読解力ポンコツ時代だったのであまり作品を理解できず、ふわふわした印象に留まっていた作家だったので...
  • 狸が恋なら熊は友-『シロクマ係長の奇跡』感想

    鈴森丹子『シロクマ係長の奇跡』を読みました。鈴森氏の作品は『さよならの神様』以来およそ1年ぶり。ああ、もう1年以上経つんだ、感慨深い。新シリーズがはじまったということはまさかポコ侍シリーズは終わっ……いや、そこらへん、明言されてないし。たぶん。終わってないし。というわけで 狸にゴリゴリの未練があるので正直なところ本書に期待をしすぎないように、とセーブしていたのですが、完全に杞憂だっ...
  • 人と人とはトオリヌケ キンシ -『トオリヌケキンシ』感想

    加納朋子『トオリヌケキンシ』を読みました。先々週くらいに書店へ行ったとき例のごとく知人に適当に数冊小説を見繕ってもらったのですが、そのうちの1冊がこれで、私も書架をまわっているあいだに気になった1冊。見れば作者は『カーテンコール!』の加納氏だし、私と知人どちらの目にも留まるということはこれまで一度もなかったので絶対に良作だろうと確信して買ったら本当に良作でした。 ...
  • 別々に大切にするということ -『通い猫アルフィーと海辺の町』感想

    レイチェル・ウェルズ『通い猫アルフィーと海辺の町』(西村和美・訳)を読みました。前作『通い猫アルフィーとジョージ』以来約1年ぶりとなるアルフィーとの再会。新刊が出ていたことをじつはまったく知らなくて、たまたま書店で見つけたときうれしさのあまり「おおっ!」と小さく声が出てしまいました。8月の暮れ、夏の終わりに読了が間に合ってよかった。溶けるような暑さの中、行間からそよぐ涼しげな海風が心地よか...
  • 1年あずけると3万6500円 -『あずかりやさん 桐島くんの青春』

    大山淳子『あずかりやさん 桐島くんの青春』を読みました。読書感想文特集2018年版でも紹介し、まだ記憶に新しい3月読了本『あずかりさん』の続編です。続編があることは知っていて、文庫化するのをうずうず待っていたのですがこのあいだ書店で念願の文庫を見つけたので即購入。積ん読の山でしばらく寝かせることになってしまいましたがとうとう読むことができました。 クオリティーは変...
  • なるほどこれは“ごはん”小説 -『キッチン・ブルー』感想

    遠藤彩見『キッチン・ブルー』を読みました。前回読んだ『広告狂想曲24時間』などを購入したときに一緒に書店へ行った知人に頼んで1冊選んでもらったもの。なるほど、ファッション雑誌を読んでいるタイプのOLが手にとりそうな表紙なのでこれはたしかに私だったら素通りしていた。偏見がすごい。「ごはん小説」というワードに惹かれて軽い気持ちで読みはじめたけど、思っていた以上にほっこりできて良作でした。 ...
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佐々木 麦 Sasaki Mugi
小説を書いたり、読んだ小説についてあれこれ考察をするのが趣味です。雑食のつもりですが、ユニークな設定やしっかりとテーマがある小説に惹かれがち。小説の他に哲学、心理学、美術、異形や神話などの学術本も読みます。